ソフトウェアセキュリティのシンプルなデザインの原理

ソフトウェアのセキュリティを高めるためには、システム内部のセキュアプログラミングを徹底するだけでなく、デザインをシンプルにさせることも重要です。例えば、業務管理のためのソフトウェアを操作する際に、必要以上に文字列の入力を許している状態であれば、バッファオーバーフローのリスクが高まります。不正な利用者によって入力欄にコマンドを書き込まれ、システムの破壊を許してしまうなどの問題も発生してしまいます。それだけでなく、ユーザーの不適切な入力や操作ミスによって重要なデータが消失してしまったり、取り返しのつかない操作をしてしまうこともあるのです。

このような問題を避けるためには、表面上のデザインをシンプルにさせるだけでなく、操作の確認のダイアログを表示させることが重要です。操作確認のダイアログはウェブアプリの開発においても重要とされており、使用者の操作ミスを低減させることが可能になるなどのメリットがあります。ソフトウェアのセキュリティ対策で重要な事は、簡単に個人情報などのクリティカルな情報にアクセスできないようにすることです。例えば、企業で利用されている顧客情報の管理ソフトウェアを利用している社員が、自分の上司からのメールからの要望で、データベースの中に格納されている顧客情報をメールに添付して送信するように言われたとします。

社員が簡単に顧客の個人情報にアクセスできる環境であれば、情報流出が頻繁に発生してしまうこともあるでしょう。そのような問題を防ぐためには情報のレベルごとにアクセス権を付与していくことが重要です。デザインの問題だけでなく、システム内部からもセキュリティ対策をきちんと行っておくことが求められます。ただし、シンプルなデザインはセキュリティ対策としても有効です。誤った操作によってシステム内部に不具合や異常をきたしてしまう可能性を低減させるだけでなく、ユーザーの操作ミスを誘発させないことでデータの消失などを防ぐことが可能です。

ユーザーによって簡易表示や詳細表示を切り替えることができるデザインであれば、操作ミスや操作上で発生する不具合などは低減される可能性は高いです。また、操作ミスやセキュリティ被害などによって発生するデータ消失に備えて、適切なバックアップを行っておくことも重要になります。クラウドやオンプレミスなどのサーバー側で動作するソフトウェアを運用する際にもバックアップは必要です。