インターネットが普及し様々な目的で重要な情報が交換されるようになっていますが、その中には第三者に盗み見られたり、もしくはその通信が妨害されると莫大な損失を被ると言うことも多くなってきました。そのため、その効果を狙ってインターネット上で不正アクセスを行ったり、様々な通信を妨害することで損害を与えようとする悪質な行為を行う者も増えています。このようなサイバー攻撃は目に見えないものであるため、これをあらかじめ予測し防御する事は非常に難しい上、実際の効率が行われている瞬間もこれを確認することが非常に難しくなっているのが実態です。すなわちサイバー攻撃を受けた多くの場合には既にその攻撃が終了し莫大な被害が出た後で気づくと言うことが多く、これが被害を非常に大きくしている要因となっています。

サイバー攻撃をリアルタイムに可視化するツール

そのため最近ではこれらの被害をできるだけ小さくするとともに、その行為を行うものに対して抑止力を発揮するためにその行為を可視化するツールが様々なところで開発され広く利用されるようになりました。これを利用することで自らのネットワークの安全性をリアルタイムでチェックすることができるほか、実際に発生した場合にリアルタイムでこれを分析し、発信元等を特定しこれを抑止することにつながります。

NICTERWEBはインターネットの特性を利用し不正アクセスを検出する機能を実現しているものであり、日本製のツールであることも非常に大きな特徴です。NICTERWEBの基本的な仕組みはダークネットトラフィックをチェックしている店にあり、その仕組みを用いることで確実に悪意のある通信を把握することができるようになっています。ダークネットとはインターネット上で現在使用されていないIPアドレスを登録しているネットワークのことで、基本的にはこのネットワークには応答することができるシステムが存在していないことになっているため、万が一その部分が通信を行っている場合はほぼ100%悪意のある通信であると言うことができます。これを観測することで、リスクの高い通信を割り出すことができるのが特徴です。

Kasperskyはロシアのセキュリティソフト会社が運営する不正通信の可視化サイトで、世界中のサイバー攻撃の様子をいつでもマップで確認することができる仕組みとなっており、非常にわかりやすいことが魅力となっています。
これらのツールを利用することで、悪質なアクセスを迅速に見抜くことができ、またその対処も効果的に行うことができると注目されています、