eコマースのECサイトでは、ユーザーが安心して利用する為に、万全のセキュリティ対策を行う必要があります。オンライン上のサービス提供を行うサイトとなれば、不特定多数の中から悪意が向けられてもおかしくないといえます。大切なのは、eコマースのサイトが抱えるリスクを理解して、必要不可欠なセキュリティ対策を1つ1つ実行することです。一般的に、ECサイトは会員の個人情報やクレジットカード情報など、大切な情報を預かるのが普通です。そしてサイバー犯罪者にとっては、宝の山ともいえる場所になっているわけです。

情報の取り扱いに不備があれば、簡単な不正アクセスで容易に個人情報が流出してしまうでしょう。特に、大手のeコマース企業は、日常的に自社ECサイトが不正アクセスのリスクに晒されています。これはそれだけ悪意を向けたり攻撃する人がいること、情報漏えいの恐れは身近にあることを意味します。ひと度個人情報が漏れると、経済的な損失や二次被害の恐れに繋がります。ユーザー数の覆いECサイトなら、数千万や億単位の損失もあり得るでしょう。

社会的に信用を損ねますし、ユーザーが減少したり運営や存続の危機に瀕することも考えられます。そこで必要なのがセキュリティ対策で、誰もが容易にデータにアクセスできないように制限するのが基本です。アクセス権限の設定は何もeコマースの外だけでなく、内側に関しても重要なポイントです。誰かがうっかり内側から許可されない重要な操作をすると、その結果外部からアクセス可能になってしまうことがあります。だからこそ、ECサイトの内側なら安心と考えるのではなく、内にもリスクは潜むと想像力を働かせてセキュリティ対策することが大事です。

一方、外部からのアクセスは数が増えれば増えるほどビジネスチャンスは増加しますが、同時にリスクも大きくなるので注意です。サービスの提供が国内に限られるのであれば、海外からのアクセスは一律で制限したり遮断するのも手です。勿論、国内からのアクセスに含まれるリスクはそのままですが、海外からのアクセスをIPアドレスでシャットアウトするだけでもセキュリティ対策が強固になります。基本中の基本ですが、想定されないURLを指定したアクセスは、サイトの設計次第では容易に被害が発生します。

その為、ユーザーから受け取ったURLは適切に処理をして、不正アクセスの糸口を与えないようにしましょう。他にもハードウェアやサーバーソフトには脆弱性があると考えて対策をしたり、運用に関する教育で悪意や攻撃に備えることが必要不可欠です。