デジタルが生活に浸透している現代においては、セキュリティツールの重要性が高まっています。セキュリティといっても多岐にわたりますが、大きく分けると通信や情報漏えい、Webアプリケーションにメールとネットワークの各種のインフラに分けられます。通信はサイバーセキュリティの基本中の基本で、特にクラウドを利用している企業は注意が必要です。不正アクセスによる改ざんの影響は計り知れませんから、強固な防御を行う為のデジタルセキュリティツールが不可欠です。これらのインフラにはファイアウォールが定番で、通信を監視したり、外部からの不正アクセスを検知する効果に期待できます。

5種類のデジタルセキュリティツール

近年はIDSやIPSのように、OS層にまで不正な通信の監視を行うツールも登場しています。情報漏えいの防止にはアンチウイルスやアンチマルウェア製品が有効で、悪意のあるプログラムの早期発見に繋がります。未然に実行を防げることも少なくないですから、導入を検討して損をすることはないといえるでしょう。Webアプリケーションを利用している場合は、外部から脆弱性を突いて悪意のあるプログラムを混入しようとする攻撃を防ぐ、WAFも頼りになります。

WAFはWebサービスやデータベースのクロスサイトスクリプティング、SQLインジェクション対策に有効です。メールは従来から不正アクセス、悪意あるプログラム混入のルートとして注意喚起が行われています。それと同時に誤送信対策も力が入れられているポイントで、両方に対応するデジタルセキュリティツールも少なくないです。対策をしないと気がつかないまま他の人にウイルスなどを撒き散らすことになり得るので、リスクを理解して対策することが大事です。

近年はEDRという、エンドポイントを監視して異常を感知する、強力なツールも存在しています。外部通信ではなく内部を監視するタイプで、設定などの変更も監視して検知する製品もあります。このように、デジタルは利便性の向上に合わせて脅威も増していますが、対策製品も進化していて総合的な製品も選択肢が充実しています。インターネットは複雑なネットワークで構成されていて、常にユーザーが増加して規模が拡大している状況です。デジタルセキュリティは1つだけでなく、様々なレベルで複合的に取り組むことが重要です。クラウドを始めとして利便性ばかりが話題に取り上げられますが、しかしインターネットは以前から脅威が存在していますし、対策の重要性は増す一方なので油断禁物です。