さまざまなオンラインサービスを利用する際に欠かせないパスワードは、大切な個人情報やプライバシーを守るためにコンピュータセキュリティにおいて重要な役割を占めています。

安産性の高いパスワードにするには

今回は、そんなパスワードの取り扱いをネットワークの脆弱性対策としてを改善し、安全性の高いセキュリティ対策を行うとても大事な方法について徹底解説します。

パスワードの選び方として最も行ってはならないのが、同じ数字やアルファベットを連続的に使用することです。

非常に危険な脆弱性があり、ハッキングを企てた者が入力して偶然一致すればすぐにパスワードが突破されてしまう可能性があります。

また、自身の名前や趣味をモチーフにした文字列、生年月日や住所なども危険です。

もしも何らかの方法で個人情報が手に入れられてしまった場合、それらの情報をヒントに英数字が推測されて、いとも簡単に突破されてしまいます。

理想のパスワードは自身で覚えやすく、他人には分かりづらいものですが、だからと言って複雑になるほど覚えるのも大変であることを踏まえても、セキュリティ対策として乗り越えなければならない壁です。

一方、安全性の高いパスワードを考える場合、まずは対応している全ての仕様を活用することです。

例えば、文字数が最大64文字だったとしたら、4文字や8文字など短くせずに必ず64文字にすることで、偶然の一致の可能性を最小限にできます。

また、利用できる英数字の種類は全て使用することが大切で、半角英数の大文字と小文字に加えて0から9の数字が使える場合は、それを全て使用します。

最近では、さらなる脅威からパスワードを脆弱性から守るために記号も使用できたり、登録しようとした際に全ての英数字や記号を使用していなかったり文字数が少ないと脆弱性のあるパスワードだとして警告が表示され、再登録を促すサービスも増えています。

最後に付け加えたいのが、少なくとも1か月に1度程度、新しいパスワードに変更することです。

ハッカーが任意のパスワードを入力してハッキング行為を行った場合、おおよそ1か月程度で偶然の一致で突破できてしまう可能性があるという試算がありますが、1か月に1回パスワードを変更することで守ることができます。

ネットワークの脆弱性対策の中でも、パスワードを脆弱性のあるものから強固なものへと変更するのは、特にハードウェアを増設することなくできる最も簡単な手段であることから、すぐにでも始めたいところです。