近年ではインターネットの普及により、様々な情報のやりとりがリアルタイムで簡単に行えるようになっています。そのため多くの企業がインターネットを駆使して様々な情報を顧客の手元に届けたり、もしく自らの業務のために様々な社内情報を効率的に共有しようとする取り組みを進めており、これによって従来は文書で行われていた様々な情報伝達が非常に効率的に行えるようになっているのが実態です。
しかしその一方で、様々な情報をインターネットで取り扱うようになったことから、その情報が外部の悪意のある第三者に盗まれたり、もしくは不用意に流出するといった問題も非常に多くなっています。これはソフトウェアのセキュリティー対策が万全でなかったり、愛は運用上の問題など様々な要因が考えられ、事業はこれに対して十分に対策を行わなければなりません。
このソフトウェア・セキュリティ対策を効果的に向上させるためには、基本的に5つの重要なステップがあると考えられています。1つは外部から悪意のある通信が内部に入り込まないように遮断するためのファイアウォールです。これによりインターネット上での不審なアクセスを防ぐことができる可能性が高くなります。
2つ目は、様々な不正アクセスの情報をいろいろな角度で検知することです。通信上の問題や、様々なアクセスの問題などはファイアウォールだけで防ぎきれるものではありません。そのためNACなどの監視サービスを用いて、不正アクセスを効果的に発見し、対策を行うことが重要です。
3つ目は、不正な端末の接続を防ぐことです。社内ネットワークで端末の状況を監視し、不正な端末が接続されることを防ぐことが重要となります。IPSを接続し、これによって常に監視を行うことが非常に重要なポイントです。
4つ目は、コンピューターウィルスの感染を防ぐようにすることが必要となります。エンドポイントの様々な対策の仕組みを導入し、効果的にウィルスの侵入を防ぐことがポイントとなっています。
5つ目は、社内から人為的に情報を持ち出されないようにすることが重要です。最近ではモバイル端末を利用して社外で業務を行おうとする場合も多くなっていますが、この際にもこれらの情報の持ち出しを厳格に管理することが必要となります。DLPを利用したり、システムのプロテクション能力を高めるなど、これらを総合的に管理し、その運用を最適化することがソフトウェア・セキュリティを維持する上で非常に重要なポイントです。