インターネットは人類に大きな変化をもたらしましたが、それと同時に個人情報が容易に見られたり、盗まれたりしています。最近ではインターネットでショッピングをする機会が増えましたが、購入時には必ず住所、名前、電話番号など個人情報の入力が求められます。最初の頃はクレジットカードの番号を入力するのも心配したものですが、今では慣れてしまった人も多いでしょう。

eコマースのオンライン上のセキュリティがどうなっているのか、ある程度の知識を持っていることは身の守りになります。それで、eコマースサイトでのセキュリティと暗号化を考えたいと思います。多くの人は個人情報を欲しがっていますがなぜでしょうか。それはお金になるからです。個人情報が売買されそれを用いて営業をしたり、アプローチをしたりするからです。卒業アルバムの買取をする業者もいますが、それは個人情報が欲しいからだということが理解できます。

ネットショッピングで入力された情報を守るための一つの方法がSSL通信ですが、簡単に言うと入力された情報を暗号の羅列に変換して送るということです。セキュリティが強いが特徴で多くのeコマースが利用しています。自分の情報を入力して送信すると暗号化され、運営サイトで復号化されて情報が見ることができるようになります。

SSL通信には２つの方式があり、一つは公開鍵暗号方式で、もう一つは共通鍵暗号方式です。公開鍵暗号方式では、暗号化と復号化で異なる鍵が使われます。それぞれの鍵は公開鍵と暗号鍵となりペアになっていますので、違う鍵では開けることができません。そのため片方の鍵が流失しても開けることはできません。共通鍵暗号方式は、暗号化と復号化で共通の鍵が使用されますので、鍵が流失しますと簡単に開けられてしまいます。

その反面、暗号化と復号化の処理が素早く終わるというメリットがあるのです。大手のネットサイトでは十分な安全対策がされていると言っても、ハッカーから狙われることもありますし、フィッシングサイトで騙される場合もあります。それで、いろいろなケースがあることを前提に自分のプライベートなことを必要以上に公にしないことが大事です。セキュリティが十分でないサイトがあるなら利用しない方がいいでしょう。また、怪しいサイトにぶつかったら速やかにそのサイトから離れることが大切です。最後に自分の身を守るのは自分しかいませんので、最低限に知識で満足するのではなく、引き続き勉強を続けましょう。